« タロウのD通信第16号 | Main | タロウのD通信第18号 »

January 28, 2005

タロウのD通信第17号

――――――― ビール論争 ―――――――
ドイツの住んでいてもいつも気になるのは日本のニュースです。最近はインター ネットで電子版なるものがあり、ネットで新聞そのものを見ることが出来ます。 これは新聞社側にとっても配達不要というメリットがありますし、海外在住の 我々にとっては今まで一ヶ月100ユーロ以上も払ってしかも、数日遅れで見てい た新聞が日本と同じコストと時間で楽しめ、情報のストレスが大幅に解消されま した。 さて本題ですが、最近すごく奇異に感じるのは日本のビールに関する報道です。 最近は第3のビールとか言ってえんどう豆のエキス由来でのビールが製造され、 売り出され価格が安いこともあり大ヒットしているとの記事を見ました。確かに 私が当地に赴く前も発泡酒なるものが出て、一大ブームになりましたが、今回は いったいどのようなものでしょうか?ここドイツではビールに対して特別に高税 がかかっているわけでなく、500MLのボトルでも1ユーロぐらいです。また居 酒屋やビアホールで飲むビールも非常に安く一杯(200ML程度ですが)1ユー ロほどで気軽に飲めます。そしてそれぞれに土地で有名な地ビールがあり、これ はドイツにおける最大の楽しみの一つといえます。たとえばデュッセルドルフで は黒色のアルトビールがあり、隣のケルンでは日本と同じピルスナー系の軽い味 のコルシビールがあります。ところで外国人に対してビールと発泡酒の違いをど のように説明したらよいのでしょうか、また新製品の豆系のビールはなんと説明 するのでしょうか?まさかビールの味を説明するのに、日本のビールの税率は高 くて、それを逃れるために云々・・・・と一つ一つ説明しなくてはならないので しょうか? 当方が一番気になるのは、日本ではビール会社はそれぞれ知恵を出し合って節税 商品を提案しておりますが、果たしてこれは本当に消費者に利益につながるので しょうか?本当においしいビールを飲むためにえんどう豆で果たしてよいので しょうか?このようなことを考えると、何か本末転倒ではないかと思ってしまい ます。 木を見て森を見ないとはよく言ったもので、かかる状況は結局消費者ひいては国 民の存在を無視しているのではないでしょうか? ところで発泡酒の英訳は何で しょうか?東京のあるホテルの冷蔵庫にはただ単にLight Beer(軽いビー ル!!)と書かれていました。成る程。。。。 ――――――― 目的物至上主義 ――――――― 現代文明の起源は当地で言うオリエント、日本で言う西域にあるということを本 で読んだことがあります。即ち今のシリアやイラクのあたり、メソポタミア文明 が栄えた地方であるとのことです。食文化に眼を移しても当該地域には農耕と牧 畜が共存しており、それがそれぞれの形で発展したと言う論理もよく分かりま す。当地に住んで思ったことは、主食はあくまでも肉であり、小麦などの穀類は それを補う補助食品に過ぎないということです。そういえば先週全勝優勝を果た した横綱朝昇龍も少年時代は肉食を主体とするモンゴルで育ったわけにて姿はお 互いに黄色人種で相似しておりますが、食べるものはまったく違っても人間は同 じように?育ち生きていくことは可能ということになります。この話の続きは別 途お送りするとして、今回は今問題となっているアトピーやアレルギーについて お話します。 アトピーやアレルギーまた花粉症などは、昔は無かったと皆言っております。実 際に昔は食材に対して、農薬や化学肥料の使用が少なく食材を通じて目的食物以 外の必要な成分を容易に獲得できたからとの考えがあります。当地でもミルクや 食肉についても昔は自然のものを食していましたが、その後合成ビタミンや抗生 物質漬けの家畜の肉やミルクを食すことになり、こちらでも子供また大人のアレ ルギーは大きな問題となっております。それらの解決のために洋の東西を問わず にバイオと名のついた有機野菜や有機飼育の食肉・乳製品がもてはやされている のも現実です。 ところで眼をもう少し広げてみますと、今の世界はこの目的生産物の獲得のみに とらわれこれを至上主義としている傾向があります。生きるために必要なものを 増産すること、これは正しいことですが、それがかないつつある中、今まで同様 に増産ばかり考えてどうなるのでしょうか?今ヨーロッパを中心に進められてい る一連の改革はこれらの人間の営みの変化に基礎をなしていると考えておりま す。即ち自分の決めた目的のみを純粋に成し遂げるのではなく、それに伴う副生 物や寄生物も一緒に取り入れていこうという考え方です。 本日のニュースで昨年度の日中貿易の総額が、初めて日米貿易の総額を抜いたと のニュースがありました。戦後米国一辺倒で来た日本が自覚をしていないうちに 世の中は大きく変わりつつあることを実感します。欧州も一時米国至上主義に基 づき、米国詣でをその第一として来ました。しかし今その弊害に気づき近隣諸国 との付き合いを第一においております。 目的物のみの摂取は当面の食糧不足を解決しますが、それは同時にアレルギーや アトピーといった弊害を誘発し人間そのものが持つ、生きる強さを阻害すること にもなります。他の考え方をも受け入れる心の広さ、これは今最も必要なもので はないでしょうか? ドイツも今が一番寒い時期です。ただし日脚が一日一日と長くなり、かすかに春 の気配も感じます。

|

« タロウのD通信第16号 | Main | タロウのD通信第18号 »

日本」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76174/2725333

Listed below are links to weblogs that reference タロウのD通信第17号:

« タロウのD通信第16号 | Main | タロウのD通信第18号 »