タロウのD通信第18号
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弱いものいじめ
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日本でもオレオレ詐欺など社会的に弱者といえるお年寄りを狙った犯罪が多発しており、その度にいつも嫌な世の中になったものだと意気消沈してしまいます。実際にここドイツでも状況は同じです。先日我が家の近所の年金生活者である80歳のお婆ちゃんのところに泥棒が入り、キャッシュなど金目のものを根こそぎ持っていってしまったとの事です。聞いてみると下記のように巧妙に騙された様です。
- お年寄りが一人暮らしであることを、いろいろな情報を総合して認識する。
- その後下見などを繰り返して、その情報を確かめた上で在宅時間などを確認する。
- 在宅時間が確認できたら、それなりの服装に仮装して且つ、証明書なども偽装した上で、堂々とドアのインターホーンを押す。
- こんにちは、水道局のものです。お宅のメーターが異常な数字を示しているので検査に来ました。
- 一階を確認しましたが、何も問題はありません。これから2階を調べますので案内してください。
- しかし足が自由でないおばあちゃんは自分で見てくださいと、身なりと柔らかな且つ完璧なドイツ語を信用して簡単に鍵を渡してします。
ざっとこんな手口です。当地は水道などの公共料金はデポジット方式で毎月初に前年度使用分総額の月割り分を自動的に支払うことになっておりますので、その意味で公共料金の支払いについてはあまり敏感ではありません。そこをつかれた犯罪です。
当地にも最近になって旧東欧の新規EU加盟国からの流入人口が増え続けており、犯罪が多発しつつあるとの報道を耳にします。こんなことが続くと高度成長の中で、豊かに育った我々の世代はつくづく弱いものだなと考えてしまいます。今日も同世代の人間が犯罪に走ったなどの言った報道を耳にするにつけ、またかと思うと同時に表現の出来ない漠然とした不安も感じるのはここドイツでも同じです。
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トルコ
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初めてトルコに旅行に行きました。デュセルドルフから飛行機でちょうど3時間で有名なイスタンブールに到着します。日本人にとってもイスタンブールはなじみがありますし、それにもまして東西ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマントルコの千年の都として、あこがれる存在ではないでしょうか? いろいろな国を回る際、いつも最初に到着した時の雰囲気はいつもその国の実情を正確に反映すると思います。その意味でこの国の今はまさしく高度成長の真只中といった感じです。イスラム教国ですが、その歴史的な背景もあり、教義そのものは緩やかに守られており、豚肉は全体に食べないものの他は飲酒も含めてすべて自由といった感じです。それはあたかも中国のウイグル族が守っているイスラム教にも通じるものがあります。またカトリック、東方正教、イスラム教と国家が変わるたびに改宗を強要されつつも生きながらえてきたトルコ人の柔軟性としたたかさを感じざるをえません。今そのトルコはEUへの加盟という大きな挑戦をしております。イスラム国家として初の加盟国となるかはまさしく今の政権次第です。7000万の人口を抱えそれを束ねるエルドアン首相の手腕が問われております。またEUにとっても国民の宗教に寛容であった共和制時代のローマ帝国の再現となるか、まさしく興味深いところです。トルコの自動車のナンバープレートは欧州と同じく左側が青く縁取っております。欧州ではそこにEUをあらわす星の円とその下に国を現すアルファベットが記載されるのがルールです。たとえばドイツはD、フランスはF、オランダはNLと言った具合です。トルコの車にはTRとかかれておりますが、まだEUの星が描かれておりません。トルコ政府の一刻も早くこれにEUの星を加えて、自国の物産は自由に欧州に供給したいといった願いが伝わってくるようです。この点でも眼が離せません。
ここドイツの2月から3月に掛けては、はカーニバルも終えて、春本番を待つ静かな季節です。それでは次号でまたお会いしましょう。
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