« 号外:ドイツ版鉄の女の誕生 | Main | タロウのD通信第26号 »

October 15, 2005

タロウのD通信第25号

----- また楽天がうごいた-----
日本からまた楽天が動いて、TBSが上場廃止をせざるを得ないいった悲観的なニュースが飛び込んできました。全く日本は村上ファンドやホリエモン、それに三木谷社長のHMMの三人の若者に振り回されております。私からみれば若いH社長は別としてMMのご両人は同世代ですが、同世代だけにどうしてあのような大金を軽々と動かせるのかと何時も懐疑的に見ております。

ところでそのきっかけは何でしょう、私は99年の橋本政権の時代に法制化された金融の自由化即ちビックバンがその発端と思っております。記憶ではその時点では国内向けに預金金利に自由化とか、銀行も倒産するぞといった話が大きく報道されていましたが、その裏では外為法の改正による資金移動の自由化がありました。実際当時いた商社でも今までいろいろと規制されていた為替についての取扱いが一気に自由になり財務部外為課の縮小が行われたことを思い出しました。また外貨預金がブームになりこんなに簡単にドルやユーロ、豪州ドルが手元に入る時代になったものと感心した思いがありました。しかしながらこれは裏を返せば、このようなお金の取扱いになれた英米の金融投資会社にとっては絶好の機会であり、日本人が一生懸命ためたドル資産を彼らが容易に取得してそれを別の儲かる用途に運用することを可能にしたものです。HMMの皆さんがいくら成功したといってもそうやすやすと何十億とか何百億といったお金を自前で確保できるとは思えないので必ずやバックにそのようなお金のプロがいるのでしょう。英米人が直接国内に乗り込めば皆拒絶反応を示しますが、他方愛嬌のあるH社長や僕は阪神が大好きだとMさんが関西弁で大声で発言すれば反応も和らぐものです。なんとなくずるさを感じるとともにプロの巧妙さを感じます。ところで前の会社にいたとき90年代の初頭から世紀末に掛けてヨーロッパの化学業界が大規模に再編成されたことがありました。今まで巨大企業といわれていた会社がこの動きに巻き込まれて一気に消滅しました。たとえば当時医薬品をはじめ総合化学では世界のトップの一角であったヘキスト社などは今では分解されて名称はフランクフルトの以前の工場の前の道路名として残っているのみです。またクライスラーと合併したメルセデスベンツは今は自身の存在すら危ういかと思うほどの赤字決算を続けております。その時のやり方は会社がそれまでにいろいろとためてきた、帳簿に出ていない財産を再評価という手法で表に出させ、それをもって相当額の金を投資するというやり方でした。これも日本に先行して始まった金融自由化の結果であったとやっと今になって思いいたりました。これらの事実や経験は、本来我国の将来を予想する際の有力な指針となります。今後は政府や議員さんにまかせっきりにせずに我々自らが先例を理解する努力が必要なのではないでしょうか?如何でしょうか?もう少し我々に知識があればHMMの動きも余裕を持って理解し対処の方法も分かりどんと構えることが可能と思っております。大事な事は、しっかりと先例を学んだ上で、自分の立場を理解してそれを最善の形で発展させる、しっかりとした考えを持ち、その上で筋を通して是々非々で対応することではないでしょうか?今のようにアメリカ一辺倒では今後ともいろいろな予想も出来ない珍事が起こり続けると思います。

ところで本日中国の胡主席がG20の会議上冒頭一番’’世界経済発展に向けの4項目の提案’’を提出しました。先に2回目の有人宇宙飛行を成功させ、且つ経済発展に自信を見せる中国が同様に大国であるブラジル、インド、ロシアとともに新しい世界の仕組みを作ろうとする力強い宣言と思います。これらの国の考え方を理解すること、これが日本の将来に光明を見出す一つの突破口ではないでしょうか?

関係WEB: http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20051015AT1F1500115102005.html

|

« 号外:ドイツ版鉄の女の誕生 | Main | タロウのD通信第26号 »

日本」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76174/6409771

Listed below are links to weblogs that reference タロウのD通信第25号:

« 号外:ドイツ版鉄の女の誕生 | Main | タロウのD通信第26号 »