タロウのD通信第28号
‐―――― 成田空港 ―――――
仕事柄成田空港はもっとも頻繁に使う空港である。面積は小さいながら、効率的に運用している点は世界でもまれなすばらしい空港であるといつも感心している。また最近では民営化が効果を表しているのか、サービスの程もよく世界の有名な空港と比べてもまったく遜色ないように思える。もちろん地域的な特殊性よりアジア便が集中して午前中それも早い時間の混み方は異常ともいえるが、我々のように欧米線を利用する旅客には快適この上ない。
ところでこれらの努力と気配りに反して、いつも腑に落ちないことがある。それは第一ターミナルと第二ターミナルの航空会社別の振り分けである。皆様ご存知の通り、第一ターミナルは4,000メートル滑走路の隣接地に位置している、一方第二ターミナルは今伸延を論議している2,080メートル滑走路の側にある、これにより長距離線であるアメリカ、ヨーロッパ線の747型機を使用した場合、すべからく4,000メートル滑走路を使用しなければならず、離着陸後第二ターミナルまで路上走行に20分は余計に掛かかることになる。欧州から12時間のフライトの後のたかが20分と思う向きもあろうが、一刻を争うビジネスマンにはこれは大きな損失として映る。フランクフルトでもヒースローでも例外なく自国の航空会社はもっとも良い位置にターミナルを置いている、これはどういうことであろうか?しかしながらあるとき、沖縄基地の問題に言及しているニュースを耳にした時、その背景が分かった、それは実際にもっとも有利な第一ターミナルに翻っているノースウエスト航空とユナイテッド航空の星条旗を目の当たりにして、この国は航空の面では未だにアメリカの占領化にあるのだと、たかが20分というが毎日多くの航空機が離着陸する訳であり、これによる燃料や時間の損失は年間ベースでは相当なものになると思う。成田は離着陸料が高く各国の批判を浴びているなどの報道はよく耳にするが、実際にこのターミナルの問題は誰も提起しない、その中で在日米軍事基地問題同様にアメリカが幅を利かしている現実にドイツ在住の一日本人としては疑問を禁じ得ない。皆様はそうは思いませんか?
「日本」カテゴリの記事
- 外資襲来 M&Aの時代 加筆訂正版 Vol.183(2008.10.24)
- 財政問題は安全保障の問題である Vol.132(2007.12.20)
- 公務員改革法:実効性を疑問視する声も- 民主党に重大な責任 Vol.156(2008.06.22)
- サブプライム問題と原油・食糧高、原油本位制が始まる。 Vol.155(2008.06.20)
- AKIBAよ元気をだせ、ドイツに根ざしつつある秋葉原 Vol.154(2008.06.15)



Comments