タロウのD通信第27号
‐―――― 移民国家 ―――――
日本でも自動車産業などは多くの日系ブラジル人などに支えられていることは、もはや常識でしょうが、ここドイツでその役割を担っているのはトルコ系の移民やその2世たちです。我々の持っている先入観として、隣国であるポーランドや他の東欧の移民が多いと思われますが、これは旧東ドイツ地区の農業従事者などで、旧西ドイツ地区の機械加工業は300万人以上といわれるトルコ系の人に支えられております。
実際に私の住んでいるデュセルドルフやケルン、ベンツのあるシュツッツガルトなどは多くのトルコ系の人たちが住んでおります。旧西ドイツが戦後日本より一足先に高度経済成長を遂げていた時に大量のトルコ系の移民がドイツの地を踏みました。多くの国が戦争中連合国側についた際にトルコは中立策を取り、その上でドイツ、日本の枢軸国側を応援しました。それがドイツの人のトルコに対する親近感につながったのかもしれません。従来からドイツはマイスターの国として技術者や職人を尊ぶ国というイメージがありますが、現在ではその職人の多くがトルコ系移民によってささえられております。見かけはゲルマン系ではありませんが彼らはドイツで生まれドイツ語で教育を得た正真正銘のドイツ人です。彼らの協力を受けて出来あがる21世紀のドイツは果たしてどんな国になるでしょうか?ドイツよりずっと前から移民を受け入れたイギリスやそれに少し遅れて受け入れたフランスなどはすでにロンドンやパリといった、国際都市を有して、観光客を大量に呼び込み、その資金によりより潤うといった、あたらしいステータスを確立しております。あらゆる人種、民族が仲良く暮らすことが出来る国や都市を建設すること、これこそが21世紀を生き延びる一つの知恵かもしれません。東京や大阪はいかがでしょうか?
「ドイツ」カテゴリの記事
- 安保理常任理事国への目標はどうなったのか? 日独首脳会談 Vol.115(2007.08.30)
- バブル崩壊の失政の反省はなされたのだろうか?2 Vol.94(2007.05.27)
- 母国語教育の勧め vol.83(2007.02.12)
- タロウのD通信第81号(2007.01.14)
- タロウのD通信第16号(2005.01.13)



Comments