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October 11, 2006

タロウのD通信第69号

――――― 非軍事平和大連合はできないものか? ―――――
とうとうやってしまったという感じがしている。また起きてはいけないことが、起きてしまったといった一種の諦めにも似た感じがしている。アメリカが太平洋戦争の早期終結を理由に開発使用した、まさしく大量破壊兵器を北朝鮮は持ってしまった。これで東アジアでは中国に続いて第2番目の各保有国ということになる。それだけアジアで将来、これが兵器として使用される可能性が高まったことは事実である。特に通常兵力では圧倒的に劣る北朝鮮にとってこれは伝家の宝刀としての扱いになるであろう。

米軍の原爆使用により太平洋戦争は終結した、原爆が人々に示した惨禍は人間が人間に対して行った行為としては過去最大の愚行であり。決して再び起こしてはならないはずのものである。しかしアメリカは自己の行為を正当化するために核兵器の能力向上を最優先することを政策としており、年々その機能の向上を図っている、一方で他国に対しては非核拡散条約を建てに取りその開発を徹底的に規制してきた。実際にそのような二重スタンダートに対して、多くの国はアメリカの超大国としてのパワーに屈し、その動きを受け入れてきた。しかしながらアメリカの総合力が低下するにつれ、それを聞かない国も出てくる、これは当然のことである。実際に今回の北朝鮮やイランなどアメリカの言うことには決して屈しないという態度で国の将来と命をかけて、アメリカが構築した世界秩序に対して公然と挑戦・挑発をする国家も出てきた。これが今の世界の状況である。

国連体制が始まった当初は安全保障理事会が戦争を抑制する機関としての機能を求められていた、その中で米ソの2大勢力双方が妥協をすることで、世界戦争の危機を救ってきた、しかしその後ソ連の瓦解とともに米国は一国のみの世界超大国となってしまい、今の安全保障理事会の戦争回避の機能はなくなり、2度に渡るイラク戦争やアフガン戦争が起きてしまった。それはアメリカが独自に決定し、国連が追認したといった形をとってはいるが実質的にはアメリカの独断である。

これを教訓として考えたとき、我々は何を学び、何をすべきであろうか?何とか皆で智恵を出し合い、アメリカの独断と暴走を食い止めることをしなくては今後今回のように北朝鮮的な動きをする国が続出するのではないかと危惧される。そのためには軍事力では及ばなくても経済力や技術力などでアメリカと肩を並べることができる地域共同体の建設こそが重要ではなかろうか?私はこれが唯一の世界を救う道ではないかと思う。


欧州各国は日本以上に日夜対アメリカ対策に頭を痛めている、どのようにアメリカを諭し世界大戦を回避すべきかについてである。これは産業革命以降工業の発展と同時に起こった武器革命により2回の世界大戦を含む長い間の戦乱を招いた当事者として、2度と決してその轍を踏んではならないといった欧州人の心からの願いであると思う。現在アメリカ政府はEUの存在を認めていない。これは驚くべきことだが、いまだにアメリカ大統領がEUの代表と公式に面談したことはない、これはアメリカから見るとEUの出現は自国の絶対優位を揺るがす相手の出現と捉えており、将来アメリカの政策に対して異を唱える存在になると考えているからである。


安倍首相と胡主席のトップ会談はうまく行ったようである。日本も中国も、いまやアメリカの市場が無くては経済が立ち行かないことは事実である。しかしそれだからといって、政治や軍事までアメリカの言うなりに動く必要はあるのであろうか?一方すでにアメリカにとっても日本や中国の製品が突然入ってこなくては、合衆国国民は生きていけないという状況である。お互いに引くことはできないのである。このときこそ、日中両国の首脳が韓国も含めてリーダーシップをとり、欧州とも手を携え、アメリカと対等に話ができる体制作りこそが必要ではなのだろうか?

話がこじれて一発でも核爆弾が投下されれば、それは第3次世界大戦の勃発を招き、皆が不幸になることは明白である。今アメリカが世界制覇をするための3種の神器としていた、石油、ドル(通貨)、核のいずれもが行き詰まりを見せているなか、いたずらにアメリカをいらだたせ、思うとおりに猛進させるのではなく、しっかりとお互いの立場を認識し、その上でアメリカに譲歩・妥協を促す、非軍事平和大連合の存在が必要ではないだろうか?それだけに日本の政権にはアメリカの言うとおりに軍事大国化するのではなく、平和へのリーダーシップを発揮し世界に貢献するべきではないだろうか。これが唯一の被爆国かつ敗戦国の役割であると思う。これに対してはどこの国家も反対はしない筈である。

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