オバマ氏が掲げる変革とは? Vol.170
昨日オバマ氏が華々しく米民主党の大統領候補の指名を受諾した。米国の歴史において始めての黒人候補の指名である。同氏は大統領候補者選において一貫して変革(Change)を掲げて候補者にまで上り詰めた、ところで具体的には同氏は何を持って変革としているのであろうか?また民主党の支持者は彼が示すどのような変革を受け入れたのであろうか?この点について詳しく述べてみたい。昨日の大統領候補受諾演説の中に下記の通り具体例の提示があったのでまず引用する。
『原油中東依存、10年以内に終結』 オバマ氏、指名受諾演説 2008年8月29日東京新聞夕刊
【デンバー(米コロラド州)=岩田仲弘】米民主党大会は最終日の二十八日、会場を七万六千人収容のフットボール競技場に移し、大統領候補に正式指名されたオバマ上院議員(47)が指名受諾演説を行った。オバマ氏は米国の「変革」を訴えつつ、八年ぶりの民主党政権奪還に向け、十一月四日の本選挙に挑む強い決意を表明した。この日は、公民権運動指導者のキング牧師が「私には夢がある」と人種差別撤廃を求めた歴史的演説から四十五周年。米主要政党で黒人初の大統領候補になったオバマ氏は「一つの国家」として国民融和を訴えることで、幅広い支持の結集を目指す。オバマ氏は演説で、民主党候補の指名を激しく争ったクリントン上院議員(60)の功績をあらためてたたえ、亀裂の修復と党内の結束を呼び掛けた。政策面では「経済力の指針は、億万長者の数ではない」と中低所得者層の生活向上を優先させる考えを強調。具体的には、国内で雇用を創出する企業への減税措置、中小企業に対する資本利得税の廃止などを掲げた。
さらに、資源政策に関して「(大統領就任後)十年以内に中東からの原油依存を終える」方針を説明した。外交・安全保障政策では「大統領として責任を持ってイラク戦争を終わらせ、国際テロ組織アルカイダやアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとの 戦いも終える」と表明。ブッシュ政権との違いを鮮明に打ち出すとともに、共和党大統領候補に確定しているジョン・マケイン上院議員(72)に対しても、ブッシュ政権の延長にすぎないと訴えた。
上記を整理すると、
1. 国内企業への減税措置による雇用創出
2. 10年以内に中東原油依存からの脱却
3. イラク戦争の終結とアフガンの対タリバン戦争の完遂
となっている。これはいずれも現プッシュ政権で行われて来た政策に反対するものであるが、果たしてその背景には何があるのであろうか?具体的に指摘をして見たい。
今回のオバマ氏の指名受諾についての最大の特徴は、過去の米国大統領に受け継がれて来た資質として必要とされた、所謂WASP(White-AngloSaxon-Protestant)という条件のうち、第1と2番目の白人アングロサクソン人について条件から外れる最初の大統領候補者となったことがあげられる。この条件は実際には白人で無いアングロサクソン人は存在しないので、アングロサクソン人でない最初の大統領候補と言い換えることができる。過去にWASPの条件から外れて大統領になったのはカトリック教徒であった、故ケネディー大統領だけである。それでは何故このWASPが大統領の資質として必要なのであろうか?それを考える際に重要なことは、米国という国の基本構造を理解する必要がある。
米国は、政治はWASPが担当し、経済はユダヤ系の国際金融資本家が担当するという二重構造の国家である。これは前号の不換紙幣の崩壊3、でも述べたが米国の中央銀行(FRB)は政府の手を離れた民間のユダヤ系の国際金融資本家が所有する形態であることを詳述しているので参照してほしい。従い簡単に言うと米国は、政治はアングロサクソン人が支配し、経済はユダヤ人が支配するという国家なのである。これは、表向きは自由と民主のリベラル国家と言われているが、実質的には、このアングローユダヤ支配体制を頑なに守り続けている保守の国が米国なのである。そして今回初めてこの呪縛を解こうとして名乗りを上げたのがオバマ候補なのである。
ここで今回のオバマ氏の指名受諾演説の中味を考えてみたい。まず、第一の国内企業の活性化による雇用創出は、過去の政策でドルによる世界覇権の確立を目指した国際金融資本家のシナリオに乗ったWASP政権が、ドルを世界中にばら撒くための手段として、国内企業を積極的に海外に移転させ、その企業が米国に商品を輸出販売する対価としてドルを新たに印刷し、供給するという戦略に対して、これを取りやめ、国内に産業を取り戻すという意志の表示であると理解できる。二つ目の10年以内に中東原油からの脱却については、同じく前号の不換紙幣ドルの崩壊4に詳述したとおり、ドルの価値を維持するために原油ドル本位制を強制して来たWASP政権と国際金融資本家が構築した仕組みの最大のパートナーであり支持国である中東のOPEC諸国との関係を解消するという意味で基軸通貨ドルによる世界覇権の体制を終了させるということであり、この意味では、明確なメッセージを示している。第三について述べる前に、故ケネディー大統領暗殺の原因をまず考えてみたい。これは、ベトナム戦争停戦をスローガンに掲げたケネディー大統領に対して、これに反対する軍産複合企業による犯行説がもっとも真相に近いとの一般認識となっているが、この軍産複合企業とは、米国政府と緊密な関係を持っているアングロサクソン人の兵器産業の事業体なのである。軍産複合企業というがその始まりは、ドレーク油田を開発し、原油を始めて事業化し巨万の富を得たロックフェラーであり、その後軍需産業へと発展した企業の集団なのである。戦争による武器のビジネスで巨額の利益を得ていた、軍産複合企業の一派が、利益源の喪失を恐れての暗殺行為と考えると合点がいくのである。その意味では第3のメッセージについても、イラク、アフガンからの撤退を主張している根拠が軍産複合体へのけん制という意味があることがよく理解できるのである。
以上だが、ここではっきりとしていることは、米国は自由と民主の国であること内外に宣言しているが、実はその国の政権は、発足以来今まで、継続してアングロサクソンと言われているが実体は軍産複合企業体とそれにより恩恵を受けている一部の人々、またプロテスタントといわれているが実はユダヤ系の国際金融資本家とその恩恵を受けている一部の人々に支配されている、国家なのである。これは即ち米国は、アングロサクソンという腕力自慢のならず者と、ユダヤ教の一部と相似した教義をもつ、新プロテスタント教の拝金主義者によるアングローユダヤ二重政権が支配する国家なのである。今回のオバマ候補の登場はこのアングローユダヤの二重支配を甘んじて受け入れて来た、黒人を始めとする、マイノリティーと軍需と金融を支配され、彼らの拝金主義に奴隷の如く奉仕をさせられてきた、一般国民の本当のアメリカの確立への願いが昇華してできた、自由と民主の獲得を願う必死の思いが、もたらした結果であると理解している。
民主党の候補者に指名される昨日までは、オバマ候補も順風満帆であった。それは民主党という垣根に守られ、基本理念を同じくする、同党の党員に向けてのみメッセージを発しておけば良かった。しかしこれからの2ヶ月は違う、アングローユダヤ政権の支配者や、これにより恩恵を受けて来たオバマ氏が指摘するところの億万長者を始めとする、多くの人々に対して、本当の自由と民主を訴え、世界平和と米国再生プランを説明し、今までの仕組みの変化、改革を訴えていかなくてはならないという仕事が待っているのである。今後の選挙活動では、当然のことながら、利権を失う、彼らの絶え間ない妨害工作が繰り返されるであろう。その中でオバマ候補の英知と不断の努力と忍耐により、大多数の有権者を自らの陣営に取り込み、その数とパワーにより、今まで米国を支配して来た、アングローユダヤ二重政権に終焉をもたらし、そして今まで体制で巨万の富を手にして来た、支配層に対して本当の自由と民主を訴え、自ら利権を積極的に手放なさせることが出来るかどうかが鍵になるのである。
故ケネディー大統領も同じ様に崇高な目標に向かって突き進み、大統領の席を手にした、しかしアングローユダヤ政権はこれを受け入れないとして、暗殺という不当な手段で終焉させた、それから50年近くになろうとしている。この間に米国民がまやかしではない、本当の自由と民主といかなることであるかを認識し、従来の拝金主義の支配に終焉をもたらし、これにより国民が本当に幸せになることを、オバマ氏の更なる精進と成功に合わせて、祈念したい。
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